【CEO×CTO対談】 北海道から未来を創る~SQUEEZEのまちづくりへの挑戦~
ホテル業界のDX化を推進しているSQUEEZEは、北海道北広島市の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」のランドマーク「TOWER 11」内のホテル・温浴施設の運営に携わっています。
SQUEEZEが運営するホテルは全国に28施設、そのうち北海道にはtower eleven hotelのほかにMinn 千歳とシアテル札幌があります。
そして今回新たに、北広島駅西口に開業する「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前」の運営をSQUEEZEが担うことが発表されました。
CEOの舘林真一とCTOの新井正貴に、なぜ北海道が重要拠点なのか、そしてこれからの展望について聞きました。
観光コンテンツとしてのポテンシャルが高い北海道
―北海道を重要拠点として位置づけている理由を教えてください。
舘林:北海道は四季がはっきりしていて、ウインタースポーツが楽しめる場所が多いです。特に、世界的に知られているニセコの「JAPOW(ジャパウ)」と呼ばれるパウダースノーは、観光資源としてのポテンシャルが非常に高いです。今後も海外からの観光需要がさらに増えていくでしょう。
舘林:また、新千歳空港はLCC(格安航空会社)の路線が増えており、アクセスがますます便利になっています。欧米からもパウダースノーを目当てにスキーヤーが訪れていて、コロナ禍前の水準を超える来場者数を記録しているスキー場もあります。
住宅・宿泊施設需要の高まりやインバウンド需要の回復を反映した地価上昇
―需要側から見た北海道の魅力について伺いましたが、供給側からはいかがですか。
新井:SQUEEZEはホテル業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていますが、北海道は季節性があり、観光のDXという点では東京とはまた違った面白さがあります。それに、ここ数年の猛暑の影響もあってか、北海道に移住や定住を希望する人が増えているように感じます。ただし、求人の数で言うと、やはり東京が圧倒的に多いです。特にスタートアップやテクノロジー系の企業が少ないため、もっとクリエイティブで面白い仕事のポジションを作れば、北海道で働きたいという人も増えると思います。
―北海道は最近、千歳の半導体工場建設や「ニセコバブル」と呼ばれる現象など、話題に事欠きませんね。
舘林:今年2月に開催されたニセコ会議に参加し、町長ともお話しましたが、特にオフシーズンのインバウンド需要を取り込むことに強い関心があるようです。また、宿泊施設だけでなく、働く人の住居も不足している状況で、食や物価、土地の価格の高騰も大きな課題となっています。
新井:さらに、北広島にあるボールパークは今シーズンで2年目に入り、ファイターズさんと協力して、インバウンド需要をさらに獲得しようと取り組んできました。宿泊だけでなくアクティビティやイベント企画など、ボールパーク全体の集客やデジタル戦略についても支援させていただいています。北海道のポテンシャルは地価にも表れていて、千歳や北広島の地価は全国的にも上昇しています。
舘林:千歳といえば、ロジック半導体の開発、製造を目指すRapidus(ラピダス)社が、現在千歳市に半導体の新工場の建設を進めています。これにより大きな雇用が生み出されますし、ますます盛り上がっていくエリアであることは間違いないでしょう。
オペレーションエクセレンスを強みにパートナーシップを進める
――SQUEEZEが北海道で運営するホテルは、現在はtower eleven hotelと、Minn 千歳、シアテル札幌の3棟ですが、今後さらに拡大していくことがついに発表されましたね!
舘林:ボールパークの玄関口となる北広島駅西口でのビッグプロジェクトが発表されました!『駅西口エリア活性化事業』としてオープンする商業棟ホテル「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前」をSQUEEZEが運営します。我々が培ってきたスマートチェックインシステムやオンラインコンシェルジュなど「クラウド運営ソリューション」の仕組みを集結させた158室のホテルで、SQUEEZEにとってもこれまでで最大規模のプロジェクトとなります。
新井:北広島には何度も訪れていますけど、来る度にどんどん街が新しくなっていく様子を目の当たりにして、純粋にワクワクしてますね。SQUEEZEがこれまでJRさんとの取り組みや、「tower eleven hotel/ onsen&sauna」での運営を通してブラッシュアップしてきたノウハウを生かして、街のシンボルとなるようなまったく新しいホテルを創っていきたいです。
舘林:また、少し変わったタイプですが、シアテル札幌はもともとディスコだった空間を活かしています。天井の高さは約5mで、1フロアは約500㎡の広さがあります。そこに巨大なスクリーンを備えたラウンジを設けて、「イベント × 宿泊」というスタイルを提供しています。ここではスタートアップのイベントやローカルアーティストのライブが開催されていて、宿泊もできるんです。いろいろな使い方ができる空間として、地域の新しいプラットフォームとして注目されています。僕たちは新しいホテルのあり方に挑戦し、今後もこういった視点で事業を展開していきたいと考えています。
――スマートホテルの運営が広がり、街づくりにも影響を与えていますが、今後、さらなるアライアンスが期待されますか。
舘林:僕たちはオーナーさんのパートナーとして、企画から運営までを手がけてきました。シアテル札幌では、地元の藤井ビルとのコラボで、地域のニーズと僕たちのやりたいことがうまくマッチしてあの施設ができたんです。ボールパークでは、パートナーに選んでいただいてオペレーションを担当しています。SQUEEZEは常にパートナーシップやアライアンスを通じて事業を展開していて、僕たちの強みはオペレーションの質の高さにあります。自社のプロダクトを開発しながら、最適なオペレーションを組み立て、企画から運営までトータルで提供できるのが僕たちの特徴です。地元のデベロッパーやスポーツチームと連携しながら、地域社会に貢献していきたいと考えています。開発やシステムにはオペレーションが不可欠なので、僕たちが関われるフィールドは本当に幅広いです。
――人手不足の解消にもSQUEEZEのテクノロジーが活用されていますが、旅行客のニーズが多様化している中で、そこに対応していく施策やビジョンは?
新井:基本的な考え方として、ゲストへの満足度を上げていくベースとなるのはやはり人ですから、テクノロジーの活用によりノンコアな業務をオートメーション化し、“本当に人が必要な所に付加価値創出のための時間を使えるようにすること”が大事だと思います。
そのなかで僕たちは人によるフルサービスではなく、デジタル化ができる領域において自社プロダクトで手続きを簡単にしていってます。たとえば
チェックインでは、フロントに並んで紙に記入する必要はなく、スマホでサクッとできますし、カードキーの代わりにスマートキーを使っています。このようにゲスト自身のスマホで手軽に素早くできることをメリットとして感じてくれる方へ訴求していきたいをと考えていますし、デジタル化のおかげで生まれる時間を本質的なゲスト体験の向上に当てていってます。
特にMinnは、友人同士のグループ旅行や家族連れのインバウンドなど、幅広いニーズに応えています。4日本のビジネスホテルだと部屋が広くなく、複数の部屋を予約しないといけなかったり、そもそもスーツケースを広げることが難しいこともあり長期滞在には向いてないんですよね。このような市況でで、Minnのようなテクノロジーを取り入れたスマートホテル・ライフスタイルアパートメントホテルは、他とはちょっと違った選択肢として考えてもらえると嬉しいです。
SQUEEZE事業の面白さに共感してくれる仲間を求む
――北海道が今後ますますエリアとして面白くなっていきますね。採用も強化中ですが、どのような人材を求めていますか。
新井:SQUEEZEの面白さは、テクノロジーだけでなく、リアルなオペレーションをもっていることです。プロダクト開発だけではなく、実際の業務に携わりながらオペレーションを社内で磨きあげ、それを外部に伝えていくことができる人材を求めています。北海道は会社としても重要な地域で、今後は開発拠点も立ち上げたいと考えています。エリアとして施設数もこれから拡大していく予定なので、事業を北海道で築いていくという観点で、エンジニアから事業推進メンバーまで幅広い人材を求めています。
――こんな人に仲間になってほしい!というポイントをもう少し教えてください
新井:SQUEEZEの事業を理解し、その事業全体に魅力を感じてくれる人がいいですね。事業の面白さだけでなく、ゲストの体験を良くしたいという思いを共有できること。そして、ホテルで働く人や清掃業務の人手不足をDXで解決し、安定した雇用を作り出す仕組みづくりに共感してくれる人が理想です。エンジニアに関しても、単に技術力だけではなく、北海道に新しい拠点を作り、積極的に事業を展開していこうとする意欲のある人を求めています。
舘林:SQUEEZEの特徴は、自社でのホテルの運営と同時にシステム開発やクラウドコンシェルジュなどのソリューションの提供といった、業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している点です。地域社会の活性化や街づくりといった、地域に根ざした事業をグローバルな視点で進めています。例えば、カンボジアにも拠点があるなど、事業のスケールが広いのも魅力のひとつです。自社のオペレーションをリードしながら、製品の開発や改善にも積極的に関われる環境が整っています。そういった挑戦に価値を感じてくれる人にぜひ応募してもらいたいですね。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします!
舘林:2025年3月開業予定の「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前」のみならず、北海道では複数の新規プロジェクトが進行中です!
僕自身、生まれ育った北海道の地にはとても思い入れがありますし、実は今も家族を含めたメインの拠点は北海道に置いています。
創業当初から『街づくり』に関わる事業を展開したいという想いがあり、それがいま様々な形で実現し始めていること、本当に嬉しく光栄です。ゆくゆくは、「こんなところにもSQUEEZEが!?」と、ホテル運営にとどまらず街づくり全体のDXに貢献していきたいですね。
北海道がいかにHOTな拠点かは伝えられたと思いますが、まだまだこれからどんどん攻めていく局面です。SQUEEZEの事業の面白みを感じられる人にぜひ仲間になってもらいたいです!
SQUEEZEでは、事業拡大につき、積極採用中!
少しでもご興味がある方は、お気軽にご連絡ください!
(カジュアル面談も大歓迎です)