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【SQUEEZE社内座談会】「空間と時間の可能性を広げるプラットフォーム」として、効率的なホテル運営から街づくりまで目指す

SQUEEZEについてより詳しく知ってもらうため、社内スタッフと代表の舘林真一による座談会を行いました。スマートホテル事業部の鈴木洋介、中田聡喜に現在取り組んでいる事業や今後求める人材について、広報チーム野崎がインタビューをして話を伺いました。

左から野崎、鈴木、舘林、中田(青山オフィスにて)

■ 外食業界、ホテル業界からSQUEEZEへ入社して感じた「スピード感」

──SQUEEZEの事業についてわかりやすく教えてください。

舘林)SQUEEZEの主要事業は、ITを活用したスマートホテルの企画・運営およびホテル向けのSaaS型運営システム「suitebook」開発、それに宿泊施設のデータ分析による開業・運営コンサルティングです。誰でもどこにいてもホテル業務を遠隔支援できる「クラウドレセプション」の仕組みなど、ホテル運営に新しい発想を取り入れることで、宿泊産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。

──中田さん、鈴木さんが現在取り組まれているお仕事について教えてください。

中田)2020年入社で、北海道エリアの責任者をしている中田です。現在は主に札幌にある次世代型ホテル「シアテル札幌」の運営と、2023年3月に北海道北広島市に開業予定の北海道ボールパークFビレッジ(以下ボールパーク)の企画から運営までを担当しています。

前職では、外食産業大手のゼンショーホールディングスで約8年間、外食チェーンの運営管理など店舗開発マネジメントに携わっていました。

鈴木)中田と同じ事業部で、GMとしてホテル運営事業を統括している鈴木です。現在13棟あるホテルの運営収支とオペレーション管理のほか、新事業創出を担当しています。

私はホテル業界が長く、前職では仏ホテルチェーンのアコーホテルズに16年間在籍していました。宿泊特化型のホテルからフルサービスのラグジュアリーホテルまで、主に宿泊部門で複数のホテル開業・運営を経験しました。

──前職での経験も踏まえて、SQUEEZEが手掛けるホテル運営の特徴を教えてください。

鈴木)SQUEEZEでは、クラウド型ホテル運営というソリューションを展開しています。予約やゲスト対応といったホテルの共通業務をカンボジアにあるクラウドチームに集約し、1カ所から複数ホテルを運営管理する仕組みです。業務の効率化を図れるほか、ホテルスタッフは付加価値が高い業務に専念できるため時間を有効活用し、売上向上につなげる仕組みがあります。
従来型のホテルでは、ホテルごとに機能を集約して、支配人が統括しています。運営は支配人の手腕に依存するところが大きく、属人化しやすい。そのため新たにホテルを開業する際には有能な支配人の獲得が不可欠ですし、多数の運営スタッフの雇用が必要です。

クラウド型ホテル運営の場合は、共通業務はクラウドチームが対応するため新規にホテルを開業する場合でもスタッフの雇用やトレーニングが少なくて済みます。現にSQUEEZEでは2022年だけで10棟以上の開業が計画されていますが、この仕組みが背景にあるからこそ人材の確保が可能で、スピード感をもって短期間でできるのです。

中田)組織を機能ごとに分けて横軸で連携する機能別組織を採用しているおかげです。チェックインやゲスト対応などのコンシェルジュ業務はクラウドチームが、現場の清掃や管理・メンテナンスは、オンサイトと呼ばれる別のチームが担当します。機能を拡張すればホテル数の増加にも対応可能です。さらに収益に直接影響しないノンコア業務をテクノロジー視点で徹底的にシステム化することで、他社にはまねができないスピードで効率化できるのが強みです。

機能別組織の浸透を図るため、SQUEEZEでは2021年からフロントスタッフ、清掃スタッフという呼称を廃止し、オンサイトクルーに統一しました。名前を変えることでスタッフの意識変革を促し、職種による既成概念を変えていこうという意図があります。

──年間10棟もの新規開業とはかなりハイスピードです。その中で感じた気づきはありますか?

中田)スタッフの募集は、清掃、フロントではなく、オンサイトという聞きなれない職種での募集になります。そのため応募者に対してオンサイトの概念をはじめから説明して、その理念に共感してもらうのは少し大変ですね。

鈴木)前職で経験してきたホテル開業と全く異なる点が、運営システムを施設に組み込む工程です。従来のホテル開業ではシステム会社がホテルごとに個別開発した大規模な業務システムを導入することが多く、ホテル数・規模に比例して組み込み・設定期間が長くなります。さらにスタッフが操作できるようになるためには2~3カ月のトレーニングが必要です。

SQUEEZEが開発する「suitebook」の設定作業は簡単で、かつ直感的に使えるシステムなのでスタッフのトレーニング期間も圧倒的に短くて済みます。操作性の高さにはSQUEEZEがシステム開発とオペレーションの両軸で事業を行っている強みが生きていると思います。

──今年になってエンジニアチームとの連携がより密になってきていると聞いていますが、変化はありましたか?

中田)エンジニアチームと直接話す機会が増えたことで、こちらからの改善提案に対して対応がより早くなりました。またエンジニアと一緒に現地へ赴き、そこでエンジニアが感じたことをクライアントに直接説明できるのは強みだと感じています。

鈴木)最近ワークフロームオンサイト(WFO)という取り組みを始めました。毎週水曜日にどこかの施設へ足を運び、お客様目線での使い勝手やスタッフの反応を確認し、改善につなげる目的です。エンジニアと一緒に動くことで、心理的な垣根がなくなり、全員が同じ視点で共通の会話ができるようになってきました。

特に何らかの課題が見つかった場合に、それがシステム側で改善が必要なのか、仕組み側の問題なのかを議論できるようになったのは大きな収穫です。どうしても解決策として「こういう機能を開発すればいい」という流れになりがちですが、実は問題はシステムではなく運用の仕組みである可能性もあります。そのような本質的な会話ができるようになった点が変わりましたね。

■ 求めるのは明るい人、現状の課題を発見できる人と一緒に仕事をしていきたい

──お二人が、チームとして一緒に働きたい人はどんな人でしょうか?

中田)明るい方がいいですね。人の価値は人柄や態度に現れるものです。明るい方にSQUEEZEのビジョンに共感して入社していただけると楽しく働けると思います。

DXというと非常にスマートな業務を想像しがちですが、実際は非常に手間がかかります。どちらかというと、現場に入り込んで地道に組織を変えていく作業です。IT化は手段の一つでしかなく、それに基づき組織やオペレーションをどう改善するかが重要です。要はデジタル化したら終わりというわけではない。そこが大変ですが、面白いところでもあります。キラキラしたことばかりではない中で、泥臭さも含めて楽しく頑張れる人、それだからこそ面白いと考えられる人と一緒に仕事をしたいですね。

舘林)DXと言っても、必ずしもテクノロジーに精通している必要はありません。必要な技術は社内のテックチームが支援します。「ここを工夫すればもっと改善できるのではないか」「もっとこういうことをやったほうがベターだと思う」という発想、常に現状に疑問を持ち、変えようとするマインドが重要なポイントです。

──前職や業種は関係ありますか? ホテル業界の勤務経験があると有利ですか? 

鈴木)正直、業界は関係ないですね。業界経験よりも、本当に新しいことをやりたいという気持ちを持った方を歓迎します。もちろんホテル業界で働いていて課題感を感じていた方も求めています。きっと類似の課題をスピーディーに解決する業務が数多くあると思いますよ。

舘林)(ホテル業界での経験と他業界での経験という)ミックスが重要だと思います。鈴木さんは長年ホテルマンとして勤務経験があり多くのホテルを知っているし、今の新しい運営スタイルとの差分が分かる。中田さんは飲食業界で100店舗近い多店舗運営の経験があり、ホテル運営でそれを生かしている。こういったミックスがすごく新しいものを生むと考えています。私自身もホテル業界出身ではありませんし、多様なバックグラウンドを持ったスタッフが集まってくると、多様なアプローチの仕方が出てくると思います。

中田)既存の考え方や仕事の仕方を一度捨て、改めて学び直して新しいスタイルを取り入れることをアンラーニングと呼びます。SQUEEZEは常に新しいこと、柔軟な考え方が求められる環境なので、アンラーニング志向がない人は入社後にストレスが溜まってしまうかもしれません。逆にそういう志向が強い人には非常に面白い職場だと思います。


■ コロナ禍で変わるホテルニーズと延長線上にある街づくり

──コロナの影響でホテルの用途は変化していますか? 

鈴木)新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ホテルの用途に変化が見られます。特にアパート型は仕事での中長期滞在、女子会、お試し同棲など多様です。地元客が、週末だけ家事を忘れたいと家族で宿泊するニーズもあります。現在ではリピーター率がおよそ30~40%にも達しています。

事業者側から見ても、10~20室規模の小規模アパート型ホテル運営に対するニーズが高まっています。特に従来型の運営では小型ホテルは利益を出しにくいため、コスト削減と省人化が可能なクラウド型ホテル運営への引き合いが増えていると実感しています。コロナ禍のような低稼働時でも利益が出せる点を、施設オーナーから評価された結果です。

──最後に今後どのようなことに取り組んでいきたいのか教えてください。

舘林)ホテル運営の延長線上には、街づくりを視野に入れています。SQUEEZEが掲げるビジョンは、「空間と時間の可能性を広げるプラットフォームになる」。空間の最適な利活用や、そこで働く人、訪れるゲストの時間の価値向上を目指しています。その視点で、地域活性や移住促進、街づくりにまで事業を広げていく予定です。

街の魅力は、そこに滞在してみればわかります。ホテルを入り口としてその地域を知って、楽しんでもらう。ホテルの価値は、単に宿泊する手段ではなく、地域に人を集める観光交流拠点だと捉えています。そのため創業時から関係・交流人口拠点としてのホテル(=プラットフォーム)の重要性を主張し続けています。

SQUEEZEが運営を担当する、ボールパーク内の宿泊施設「TOWER 11」©H.N.F.

その一つの例が、北海道北広島のボールパークです。2021年末に球団運営を行うファイターズ スポーツ&エンターテイメントと業務提携し、エンターテイメント×宿泊をテーマとした次世代型のホテル運営に取り組んでいます。ホテルというプラットフォームを通じて街づくりにいい影響を与えてていきたいと思っています。

さらに現在力を入れているのが他企業との連携です。例えば現在私たちは飲食の提供を行っていませんが、2022年から港区で結婚式場を運営している八芳園と提携してフードデリバリーを開始、宿泊者に食事を提供することで宿泊体験の向上を目指しています。ホテル運営から一歩進んだ取り組みを、次のステップとして積極的に進める計画です。

事業として、ESGに取り組み、ホテルのオーナーとなる投資家様に収益だけではない付加価値を認識してもらえること、そして我々にとして今後どのようにSDGsに貢献できるかを常に探求していきたいと思っております。

──おわりに

SQUEEZEでは今後100室を超える規模のホテルやボールパーク内ホテルなど、様々な新規運営プロジェクトが控えており、一緒に働く仲間を大募集中です!

システムとオペレーションの両面からソリューションを提案し、宿泊業界で新たな価値創造をしてみたい!という方、お待ちしております!
少しでもご興味を持った方はぜひ気軽に話を聞きにきてくださいね。


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