CEOってどんな人?創業7周年を迎えたSQUEEZEと業界への熱い想い
SQUEEZE広報チームです。
先日Note始めます!の記事を投稿させていただきましたが、SQUEEZEは2021年9月1日に創業7周年を迎えました!
そこで改めて
・SQUEEZEのCEOはどんな人なのか?
・なぜ創業に至ったのか
・業界に対する想い
などを紹介していきたいと思います!
CEO 舘林真一(たてばやし しんいち) プロフィール
1989年生まれ。東海大学政治経済学部卒業後、ゴールドマンサックス証券シンガポール支社に勤務。その後、トリップアドバイザー株式会社シンガポール支社にてディスプレイ広告の運用を担当。2014年9月、株式会社SQUEEZEを創業し代表取締役CEOに就任。
高校までは野球一筋!プライベートでは2児の父。
宿泊施設の管理は、すべてオンラインで完結できる!?起業のきっかけとなった出来事
ー Shinichiさんは大学卒業後すぐにシンガポールへ赴任したんですよね。その時から起業は意識されていたんでしょうか?
いつかチャレンジできたら、とは考えていたものの、当時から具体的なプランがあったわけではないですね。転機が訪れたのは、トリップアドバイザー社で働いていた時。シンガポール支社で唯一の日本人として働く中で、訪日旅行者市場の著しい成長を実感したことで、日本の観光産業に注目していました。
ちょうど時を同じくして、北海道にいる両親から不動産運用の相談を受けて遠隔で宿泊施設の管理・運営をしてみたところ「これはビジネスになるのでは!?」と感じ、さらにサポートしてくださる投資家の方との出会いもあって起業に至りました。
※創業のきっかけについては以下で詳細に語られていますので、ぜひご覧ください!
スマートホテル運営と自社開発の宿泊管理システム「suitebook」の提供を開始
ー 起業後は、民泊運営代行サービスを主軸に成長、その中で2017年はSQUEEZEにとっても1つの転機となる年だったかなと思います。
そうですね。2017年に自社ホテルブランドとして「Minn」を大阪・十三にオープンしました。雑居ビルをコンバージョンすることでスマートホテルとして生まれ変わらせることができ、また同じ年に民泊物件の運用で活用していた自社開発のシステムを「suitebook」としてローンチ。SaaSを提供しつつ、自らそのシステムを活用してホテル運営をするという、現在のSQUEEZEの「リアルとテクノロジーの両輪で宿泊業界の課題を解決する」という強みを確立する土台ができた年だったと思います。
※写真:Minn十三の例。雑居ビルがアパートメントタイプのホテルへ変貌しました。
このホテル運営とSaaSの開発も、それまでホテル・民泊・旅館など約1,000室を運営受託してきたノウハウと運営実績があってこそ実現できたことで、創業からの取り組みをさらに宿泊業界全体に影響を与えるサービスへと進化させていけるのは本当にやりがいがありますよね。
「suitebook」は今ではゲスト対応や清掃管理のみならず、複数のチェックインシステムやスマートロックともAPI連携が可能で、全国約2,300以上の施設に導入されています!(宣伝です!笑)
海外子会社SQUEEZE Asiaの設立。そして大手企業との連携も始まる
ー そして2019年にはカンボジアにてSQUEEE Asiaを設立、当時はカンボジアにもよく足を運んでいましたね。
懐かしいですね。カンボジアでSQUEEZE ASIA CO., LTD.を立ち上げ、ここから「クラウドコンシェルジュ事業」が始まりました。今では、カンボジアにいるスタッフが、日本の運営ホテルのゲスト対応をオンラインで行っています。物理的にフロントに人がいなくとも、問題なくゲスト対応ができ、場所や時間にとらわれない新たな価値を生み出していっていると自負しています。
もちろん課題はまだまだ山積みですが、今後もっと進化させていき、将来的にはカンボジアの方々の労働力活用やそれによる日本の労働力不足の解消にも寄与したいと考えています。
大手との取り組みといえば、2018年には京王電鉄社、京王不動産社との業務提携を発表。彼らの持つ沿線のアセットを、小型ホテルとして活用していくうえでのコンサルティング、またシステム導入と運用、ゲスト対応などの実際の運営を任せていただくことになりました。現在も「Kario蒲田」「Kario笹塚」2施設の運営に携わっています。この頃から、大手電鉄系の不動産会社やチェーンホテル、ディベロッパーからの土地活用や小型ホテル運営のご相談をいただくことが増えていきました。
度重なる試練、それでも達成したいビジョン「空間と時間の可能性を広げるプラットフォームになる」は一度もブレたことはない
ー とはいえ、順風満帆にここまで来たわけではないかと思います。節目を迎えて、改めて今までの歩みを振り返るとどんな7年間でしたか?
思い返すと、小さな壁は数えきれず…大きな壁としては2つでしたね。
1つはいわゆる民泊新法の成立。民泊の宿泊提供を規制する「住宅宿泊事業法」が2018年6月に施行され、行政への届け出が必須になることや営業日数の上限が加わるなど、民泊運営へのハードルが高くなりました。民泊とホテル運営では、宿泊施設に対するゲストからの期待値も違いますから、オペレーションやサービス内容を調整していくことは苦労の連続でした。しかしその過程の中で、今のSQUEEZEのビジネスが創り上げられていったと思います。
2つ目は、ご存知の通り、新型コロナウイルスの蔓延です。
インバウンドの旅行需要はもちろんのこと、国内においても宿泊者数は激減。2020年当初は当社の売り上げもかなり落ち込みました。しかし一方で、固定費の削減や運営の効率化、感染対策のための非対面オペレーションへの需要の高まりなどが追い風となり、「suitebook」のシステム導入やホテル運営改善のコンサルティングに対する依頼が大幅に増えたことは想定以上でした。その流れは今も続いており、外部の「DX推進室」として経営改善の提案をしてほしいなど、依頼をいただく案件は日々増えていっている状況です。
この7年間、事業領域やサービス内容を少しずつ変化させながら進んできましたが、「空間と時間の可能性を広げるプラットフォームになる」というビジョンを軸にし、その可能性を信じて歩み続けてきました。
環境に言い訳をせず常に前を向く、業界の変革はまさに「いま」が正念場
ー 最後に、Shinichiさんが経営者として、企業として大切にしていきたいことを教えてください。
当社のコアバリューにもあるんですが、「Keep on Changing」「Lead the Way」を非常に大事にしています。
社員のみんなはわかってくれると思いますが(笑)、私がよく言うのは「アンラーニング」という言葉。現状維持を常に疑い、毎日新しい情報に触れ、勉強し続けること。より良い価値を社会に、宿泊業界に提供するためには何ができるかを自問自答し続けること。最後まで課題に向き合い、徹底的に考え抜くこと。
私は自分のことを優秀な経営者とは思っていませんし、人より特別秀でた才能もないと思っているのですが・・・何か強みがあるとしたら、常に考え続け、勉強し続け自分を成長させ続ける体力かなと。
創業から変わらないビジョンをもとに、これからも走り続けていきます!
8年目もどうぞよろしくお願いします!